涙したこと

先日、

人前で号泣してしまいました。

もしかしたら大人として初めてだったかもしれません。

高齢の叔母が亡くなり、
そのお通夜に参列していたのですが、

一連の式が終わるまで、
感情の揺れなく、至って冷静、

涙が溢れるような状態では全くありませんでした。

ただ、

式が終わりその帰り際、

久しぶりにお会いした
喪主の叔父と少し話した際、

きっと何気ない
会話だったと思うのですが、

叔父が優しく、静かに、

「なんかまだ夢のようなんだよね・・」

と、言葉少なく、

フワッと私に向けて話していた時に、

これまでにない感情が溢れ、どうしても抑えられず、

もうそこからなぜか涙が止まりませんでした。

叔父の純粋な人となり、

優しさや慈しみ、何か大きなものに触れ、

それを敏感に感じ取ったのかもしれません。

自分を全くコントロールできませんでした。

周囲は皆、平静に会話していたので、
ちょっと自分だけが浮いていたかもしれません。

悲しいとか、寂しいとか、
とも違う、何かすごく純粋なものを感じ、

日頃は全く気づかない自分が
突如出てきたような、なんとも不思議な感覚です。

もう、いまは泣けと言っても何もでないのですが。

大切な体験として
受け取りたいと思っています。

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そして、その後、

人の深い想いとか、
見えないものの力とか、

無意識のことに思いを馳せてしまいます。

職業柄コミュニケーションに関心ありますが、
きっと、究極のコミュニケーションは、
本人が何かを無理に伝えようとする意思とか力が全くなくとも、

ただただ、そこに純粋な存在があること、

それだけで、

目の前の相手の心が動き、涙し、感激することなのでは、
と、叔父から学んだ気がします。

自分の未熟さを痛感したこと、
大事なことを教えてくれたこと、

叔父、叔母には感謝しかありません。

 

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(写真は昨年の旅行先、
奄美大島の夢をかなえるカメさん、

ふと思い出し。竜宮伝説あるそうです。)